イエシロアリ
大きさは有翅虫で7 – 8mm、働きアリで5 – 7mm、女王アリは大きいもので40mmに達する。兵隊アリは頭部は卵円形で扁平、大顎は鋭く、弯曲している。また、有翅虫が頭部が褐色で胸腹部は黄褐色である。
日本本土では、ヤマトシロアリとともに、被害の大きいものである。ただし、ヤマトシロアリより、イエシロアリの方が、大規模な被害を引き起こしやすい。
ヤマトシロアリは、最初から湿っている材を食害し、その内部に巣を作るため、被害が局所にとどまる。
これに対して、イエシロアリは、乾燥した材に水や湿った土を運び込むことで、乾いた材を湿らせる習性があるため、食害範囲が大きく広がること、および、巣が材の外の地下にもあり、時には100mも離れた場所にまで被害が広がることがあるためである。同時に、このことが、防除を困難にもしている。
被害は建材以外にも、書籍、立木や、時には地下ケーブルまで攻撃を受ける。